[11/3イベント予習] 国内大学の国際化

東北大学 青葉山東キャンパス 撮影:井上修

近年、国内でも英語で学ぶ大学や学科が増加しています。さらに、きたる2027年は大きな転換点となる2つの大学の動きがあります。

まずは東京大学。新しい教育課程を2027年9月に開設します。それは学士・修士の5年間からなる「UTOKYO College of Design」。ここでいうデザインは芸術的なデザインだけではなく、社会システムなどの総合的な構造のデザインなどを含みます。前述したように、授業はすべて英語で行います。

同コースの募集人数は、なんと100名。Route AとRoute Bという2通りの募集があり(いずれも仮称。定員は各50名予定)、Route Aの選抜方法は大学入学共通テスト+面接(基本英語)+英語資格等、ルートBの選抜方法は国際バカロレア(IB)、Aレベル、SAT、ACT、各国統一試験等の資格+面接(英語)等です。 

テンプル大学ヒルサイドセンター 撮影:井上修

本文中には登場しないが、テンプル大学の動きも国内大学の国際化と連動する。

続けて、東北大学。日本初の国際卓越大学に認定された東北大学ですが、2027年4月よりゲートウェイカレッジを新設します。同大学の全学部が参画する学士教育に置かれる特別教育プログラムで、入学時には学部を定めず、3年次に専門を決めて、卒業後は国内外の大学院進学を目指します。

国際化を推進するため、授業は英語を中心として行われ、特に入学後半年間は英語イマージョン教育を展開します。

入試ですが、こちらの定員はなんと180名。日本人と留学生の比率を1:1とします。さらに募集はすべて総合型選抜。国内学生中心の4月入学と海外からの学生中心の10月入学と2回に分けた募集を展開します。

また、これ以外にも、2027年以降は、東京都立大学や大阪公立大学でも英語で学ぶ学部などが登場し、さらに国内大学の国際化が進みます。

この動きの背景には大きく二つの要因があります。一つは、国内の学生。海外大学への進学希望はあるが、経済事情や情報などの点においてやや慎重になっている学生がまず国内の英語で学べる大学を選ぶということ。そしてもう一つは、英語で学べるようになることで、海外から入学者を誘引できうるということです。今後国内では少子化が進むため、海外から学ぼうとする学生を誘うのはとても大事なことなのです。

井上 修

International Education Lab 教育アナリスト/上席研究員
茗溪学園 校長補佐

『進学レーダー』や日能研の媒体を通した発信、週刊東洋経済、サンデー毎日、週刊ダイヤモンド、エコノミストなど各雑誌、アエラウイズキッズなどWEB媒体などでの寄稿、インタビュー記事など多数。各大学や私立中高一貫校、そして公立高校で、保護者、教員対象の教育講演会も多数。

11/3開催「私学・インター国際教育フォーラム2026」の最後のトークセッションで、国内大学の国際化について対談します。

登壇者は法政大学GIS(グローバル教養学部)教授・学部長の福岡 賢昌先生、武蔵大学副学長 国際教養学部教授の東郷 賢先生、IEL教育アナリスト 兼 上席研究員の井上 修と、豪華な顔ぶれでお届けします!

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