2025年4月ラグビー・スクール・ジャパン訪問

4月の春休み、秋葉原駅から電車でラグビー日本校のある柏の葉キャンパス駅まで行ってきました。
ラッシュアワーの秋葉原駅は、TX(つくばエクスプレス)から都心に乗り換える方が多く、一方で下り電車は座って移動できました。

柏の葉キャンパス駅から徒歩3分で、ラグビー日本校が見えてきます。

春休み中のため生徒はいませんでしたが、校舎や寮などを見学させていただきました。

キャンパスは千葉大学の敷地内にあり、右手に千葉大学の研究所、左手にラグビー日本校が位置しています。

ラグビー日本校とは

桜が咲き誇る季節で、駅から徒歩3分という便利な立地にもかかわらず、静かで緑豊かな環境でした。

2023年に開校したラグビー日本校は、英国の名門パブリックスクール「ラグビー校」の日本校です。

「ラグビー校」はスポーツ・ラグビー発祥の地として知られています。1823年、同校のウィリアム・ウェブ・エリスという生徒がサッカー中にボールを手で持ち運んだことをきっかけに、現在のラグビーというスポーツが誕生しました。

ラグビーというスポーツは「One for all, all for one(全員は一人のために、一人は全員のために)」という精神を象徴しており、この考え方は英国のエリートにおける理念になっています。

学びと施設

同校では、「The Whole Person, The Whole Point(全人教育)」を掲げ、生徒一人ひとりの人格形成を重視した教育を実施しています。このスローガンは校内各所に掲げられ、生徒たちへの指針となっています。

現在、ラグビー日本校には約250名の生徒が在籍しています。広々としたキャンパスには充実した設備が整っており、生徒たちは快適な環境で学びとスポーツ活動を両立させています。

英国式カリキュラム(IGCSEやAレベル)を採用しており、生徒たちは自分の興味や関心、進学目標に応じた科目選択が可能です。

また、個別指導によるサポートも充実しており、生徒一人ひとりの成長を促します。

特筆すべき点として、学業だけでなくスポーツや音楽、演劇、美術など幅広い分野を重視するホリスティック教育が実施されています。

トレーニングジム

トレーニングジムは、来日したラグビーのプロスポーツ選手がトレーニングに使うこともあり、充実しています。

見学時は、屋内温水プールの底上げの工事が終わっており、水球ができるように深さと浅さの調整工事が終わっていました。

生徒の作品

校舎内に生徒の作品が飾ってあり、ブラックボックスシアターなど表現する場所がたくさんありました。

ダンスルームの前には鏡張りの廊下があり、実際にダンスルームの中で集中して練習する場合と、いろんな友人や先生などアドバイスを聞きながら、廊下でゆったりと練習するようなスペースもあり、多くコミニケーションが生まれるような校舎の設計を感じました。

この教育方針は、生徒が社会で活躍するだけでなく、自分自身を表現し続ける力を養うことを目的としています。

学校生活

寮制度には以下の3つのスタイルがあります。

週7日間寮で生活。

平日5日間寮で生活し、週末は自宅へ帰宅。

自宅から学校へ通うスタイル。

寮生活では上級生や同寮生との交流を通じて社会性や自立心が育まれます。

特に高学年になるにつれて寮生活への希望者が増える傾向があります。これは友人との関係構築や学び・部活動環境の充実によるものです。

国際展開

ラグビー日本校は、日本国内だけでなく海外展開も進めています。

アフリカ・ナイジェリアへの新キャンパス開設が発表されており、日本国内では北海道に課外活動向けエンリッチメントキャンパスが準備されています。

このような国際的な展開は、日本国内外で注目される学校としてさらなる発展が期待されています。

このような優れた教育環境と理念を持つラグビー日本校は、日本国内外で活躍できる人材育成を目指す新しい形のインターナショナルスクールです。

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